深呼吸する言葉

言葉の力

複製出来るものの価値は無限にゼロに近づいて行く。価値が変わらないのは、複製の出来ないものだけ。

人は何かのファンになることでしか、生きるエネルギーを保てないのかもしれない。

正しさとは、赤ちゃんのようなものだから、毎日、慎重に育て見守らなければならない。固定したものとして鎖で縛ってはならないし、ほっておくこともできない。

表現の力とは、威圧ではなく共鳴。

自分にとって大事だと思う言葉を探す人と、自分にとって不必要だと思う言葉を探す人がいる。後者は、言葉の憲兵だな。

価値観は左右対称に相対的にある。しかし、現実は一つだ。人間は無数にいる。しかし、自分は一人だ。

エンターティメントとは少年少女の時の想いを大人化すること。

誰にも語ったことのない過去を持たない人間は底が浅い。

若い時に無茶していなかった人はダメだね。若い時に無茶しないで、大人になってから無茶をはじめる人は、もっとダメ。

何かを100%好きなことはない。9割好きで1割嫌いならば、嫌いな1割は普段は見えない。でも時々、嫌いな1割しか見えてこなくなることがある。それは好きな9割の部分の意味を確かめる時でもあるので、無理してでも9割の部分を見るようにした方がよいよ。

何かをはじめる時は何かを捨てる時。今持ってるものを捨てても飛びつきたいものが、本当の新しさ。

他人に強いられた忙しさ以上に、自分で強いた忙しさを生きろ。

年を取ると面倒くさい人間になる人がいる。おそらく、コンプレックスや恥の意識が摩耗してきたのだろう。気をつけないと。

どんなことにも例外はある。君が例外になれ。

分かりにくい文章を書く人は、書く対象の本質が分かっていないか、たいしたことしか分かっていないので、それの照れ隠しだろう。

多様性(ダイバーシティ)を語ることが単一の価値観になっては意味がない。多様性とは語ることではなく感じることだろう。

言葉や映像は真正面の視覚から入ってくるが、音楽は90度直角の横の聴覚から入ってくる。この違いは大きい。

大事なことに気づいたら、ノートに記す。もっと大事なことに気づいたらノートには記録せずに、心に刻みこむ。

インターネットの大海に、精霊流しのように、時代の死を見送るための小さな輝きの言葉を流していけ。

新しい社会を作るとは、新しい職業を作るということ。

組織を産み出す奴と、発展させる奴と、守る奴がいる。そのあとに壊す奴がいて、また産み出す奴が登場する。能力素質と時代の流れ感覚が適合しない奴は不幸になる。

メリットとデメリットはいつも抱き合わせ販売中。

素晴らしい友だちが死ぬと、他の友だちにその人を紹介出来ない。気に入ってる飲食店が潰れると、もう友だちをその店に連れていけない。

イケメンは、骨格が基本。人生もまた、骨格がしっかりしていると、かっこいい。

人生に疲れている奴は、だいたい、周辺を疲れさせている奴。

参加型社会とは、誰もが本物のジャーナリストになるということ。抽象的な価値観や権威に頼ることなく、自分の実感と体験で事実を報告出来るようになること。

僕は保守か革新かの色分けなんてまるで興味ない。本物か偽物か、ということだけ。

真似されて悔しがるよりも、真似して悔しく、真似されて嬉しがる人間になれ。

編集というのは、著者に対しては、常に「申し訳ないけど」という気持ちで手をいれる。その気持を失って手をいれるのは二流。

勇気には2つある。振り返らない勇気と、振り返る勇気。