深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2005-06-03

僕は1980年に最初の単行本を書いて、それ以来、10冊程度の本を出している。
最初は、「ロッキングオン」や「ヤング&子ども通信」という自分たち、もしくは仲間たちのメディアで連載した原稿をまとめて本にしていた。その後、日経新聞日経トレンディ日経ビジネスで連載した原稿を元にして何冊か出した。なぜか80年後半から90年半ばまで、僕に連載を依頼してきたのは日経さんばかりであったのだ(笑)あとは、ほとんど業界誌で、自動車工業界から看護婦雑誌まで、極めて範囲の狭いメディアで、これはこれで読者が良く見えて、面白い。タクシーの業界誌で1年ほど「タクシーについて」連載したこともあった。しかし、パソコン通信やインターネットがはじまってから、ほとんど一般誌から、原稿依頼が来るということはなくなった。「GURU」や「WIRED」のように仲間がやっていた雑誌では連載枠をくれたが、それも廃刊。PR誌が予算縮小で、僕の連載枠もなくなったりして、連載はなくなった。しかし「インターネットは儲からない」や「暇つぶしの時代」みたいな本を出せば、普通は、インターネット関連雑誌や、シニア雑誌から原稿の依頼が来てもよいものだと思うが、まったくない。これだけ単行本を出しながら、雑誌からの原稿依頼がないというのも、珍しいのではないか。別にひがんでるわけではないのだが(笑)客観的にみて、雑誌の編集者だったら、原稿頼みたくならないかねぇ(笑)。ということで、21世紀になってから出した僕の本は、すべて書き下ろしである。これも評論の世界では珍しいはずである。雑誌で連載して、それをとりまとめるのが単行本の役割だから。まぁ、編集者の感度よりも僕の執筆スピードの方が早いということで納得しよう。といいながら、プロジェクトに追われて、自分の単行本の締め切りがとっくに過ぎているのに、出来ていない。どっかで1週間、まとまった時間があれば、フィニッシュ出来るのだが。えいやぁ、でやるか。