2005-06-12 白日日記 神田の古本屋を歩く。僕は30歳の時に自分の持っている本とレコードをすべて捨てた。若い連中を集めて「全部、持ってけ」と言ったら、本当に持っていった(笑)。これ以後、新刊の話題の本というのは、絶対に読まないようにしようと思った。なんつーか、品がない。こないだ久しぶりに古書会館に行って感動した。僕が捨てた本(実物というわけではなくて)が、あちこちにある。ああ、この本、持ってた、というような。平岡正明、鈴木清順、テスト氏、清水昶……。本に品とたたずまいがあった時代、というのが確かにあったのだ。