深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2006-08-06

亀田興毅のパッシングが凄い。彼自身は純粋培養された人間でナイーブだと思うから、結構シンドイのではないのか。本人がインチキしたのではなくて、周辺の大人たちの思惑の結果に過ぎないからだ。本人は初回にダウンしてから、その後は確実にポイントを稼ぐための試合をしていたので、負けと言われればそうかと思うし、勝ちと言われればそうかと思うだろう。戦っているものは、そんなものだろう。それよか驚いたのは、日本中の多くの人間が、この判定に激怒し、抗議に殺到したことだ。ベネゼエラの新聞社にまでメールしたりしている。おいおい、なんなんだ、この狂気は。亀田興毅が文句のない勝ち方をしても、これほどのエネルギーで喜びを表現するとは思えない。この異常な狂気を押さえようとはせずに、日本のマスコミは、逆に、同じレベルでファナティックに煽っている。攻撃する対象を一つ見つけると、尻馬に乗るように罵倒を浴びせかける、2ちゃんねる文化が、遂に日本全体を覆ってきたということなんだろうか。ああ、やだやだ。


●僕の願いは、亀田興毅がこの事件をきっかけに、父親からの自立を目指すことである。スポーツ選手(に限らない)が真の力を獲得するのは、父親の呪縛から解き放された時である。勝っても父親の成果になるうちは、自分の力ではない。自分の力に対して自信と自覚を持った時に、人は独立した力を持つことが出来るのだ。


ソフトバンクが「オーマイニュース」をやるということだ。これは違うんだよな。インターネットに現れる「新企画」というものは、なんだか方程式を解くだけの企画ばかりで、つまらない。参加型メディアをなめるなと言いたい(笑)−−−−−ああ、この後を書こうと思ったが、どうも、もの凄く長い原稿になりそうなので、やめとく。日記はメモだからな。ゆっくり本でも書くとしよう。