深呼吸する言葉

言葉の力

中国問題

metakit2005-04-25



僕らが一番見なければいけないのは、中国と日本が敵対関係になって、誰が一番「得」をするのか、ということだ。かつて、イギリスは、ヨーロッパ大陸の各国間の対立をあおるための陰謀を数多く仕掛けたと言われている。そのことによって島国である英国への大陸からの侵略を制御し、争いで疲弊した大陸各国に対するビジネスチャンスの増大が見込めたからである。アメリカとは、若くてやんちゃなイギリスである。アメリカの冷徹な戦略グループが80年代バブルの中でどういう絵図を書いてきたかを想像しなければならない。東証での外国企業が続々と上場廃止をしつつ、巨額の資金が「日本」の企業に資本参加している。アメリカの企業が日本で、日本の企業と競争するよりも、日本の企業を株式で支配した方が効率的だと思ったからだろう。今、日本は、アメリカに経済的にも外交的にも侵略されつつある。そのことを無自覚に引き受けたのが小泉という首相であることを見逃してはならない。