白日日記

大阪・京都・伊勢・静岡と３泊の旅。京都でうなぎを食べる。驚く。うなぎに骨がついている。これまで、やわらかすぎるうなぎを当たり前のように食べていたが、骨付きうなぎを食べて、なるほどと思った。ちゃんと骨も焼いてあって、こりこりとおいしい。京都の料理人というのは、こういうことを何気なくするからな。「ほんやら洞」が西陣にあった。伊勢では牛鍋だ。昔、松坂で食べたすき焼きは、その日の分だけ少し腐らせると女将が言っていた。軽く発酵させると甘みがますのだと。牛肉は伊勢・松坂方面のものを食べると、アメリカ産牛肉は入れない方がよいと思ってしまう。安く毎日食べるより、年に数回、本当においしい牛肉だけを食べたい。静岡ではもちろん静岡おでんだ。駄菓子屋のような小さな店で食べると、子ども時代に感じた「おいしさ」を思い出す。３食、静岡おでんであった。旅から帰ると、東京の貧しさを感じてしまう。