深呼吸する言葉

言葉の力

白日憂国日記

metakit2006-05-02

ウィルコムは定額制?


ウィルコム(旧DDIポケット)の音声定額制「ウィルコム同士なら電話かけ放題2900円!」は昨年スタートして以来、「ウィル友」という言葉が出来たように、若い世代に圧倒的な支持を得た。定額制だということであれば、いくらかけても同額だと思うよね。とこ
ろが落とし穴があった。以下、ウィルコムのサイトにある説明文だ。

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ウィルコムの電話への2時間45分以上の連続通話は、超過分につい
て10.5円/30秒がかかります。また16時間以上の連続通話は、切断
を行う場合があります。
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ウィル友同士が、深夜、延々と長電話したら「2時間45分」を超えるとなんと「10.5円/30秒」もかかるのである。請求書を見て、びっくりというケースが続出しているらしい。これは明らかに、事前説明不足だ。サイトに書いてあると言われても、そこまで細かく見る人はいない。「音声定額制」だけを宣伝して、「2時間45分」以後の宣伝はしていなかったはずだ。「パケ死」ならぬ、「ウィル死」だ。「2時間45分」のことを知っていたら、普通なら2時間経ったら、一度切って、再度かけ直すだろう。16時間かけたら、一体いくらになるんだ。それなら2時間45分たったら、強制切断した方がどれだけ親切か。


だいたい、通信業界は、利用をあおっておきながら、料金体系はどんどん複雑怪奇にしている。申込み時に「いつでも解約してかまわないから」という「付加価値サービス」の強制を代理店に指示してるようだし、これなんかも「解約し忘れ」を狙っているとしか思えない。


通信業界がこんなに売上げをあげてよいわけがない。僕は、「NTTの公営化」を言い続けたい。通信のようなインフラは、これからの社会においては道路と同じものなのだから、税金だけでまかなうべきで、民間の利益競争は似合わない。利益競争は、インフラの上でのサービスやコンテンツだけで行うべきである。