深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2006-07-02

■1988年にパソコン通信Wenetでメタ日記を始めた頃、僕はまず「白日日記」とタイトルを書いて、それから思い浮かべることを書いた。サイバー空間は別なところで思ったことを書きためておく場所ではないと思ったからだ。毎日毎日書いた。その時の習慣が、考えるということと書くということの一体感を教えてくれた。その時のことを思い出して、リアルテキスト塾のワークショップで実験してみた。これは、面白いメソッドになりそうだ。


■友人と道ですれ違っても普通は気が付かない。今日の空がどんな色をしているのか、空の下を歩きながら見ていない。みんな携帯電話の方を見ているのか。今日は、少し、いかした雲が空を乱れている。


■人は人の顔の変化というのも気がつかないものだ。特に女の子は会うたびに違う顔をしているはずだが、僕らは何となく全体像で見てしまうから、個々の変化に気がつかない。太ったとか痩せたとかいう変化も極端に変わらない限り気がつかないものだ。僕らはあんまり見ていないものなんだな。写真になってみると、実に人間の目はものを見ていなかったということが分かる。


■3人の男の子が大声で「シーシーレモン、レーザーラモン」と歌いながら歩いていた。


■大企業の大規模な税金ミス摘発が相次いでいる。ひでえ時代だ。権力は自分の気にいらない活動をしている人間は誰でも逮捕出来て、軍資金が足りなくなれば儲かっているところから、いつでも取れるということを証明している。法律というのは、厳密に執行すれば誰もが犯罪者であり、どの企業も違法企業になってしまうのだろう。これでは軍国主義どころか封建主義だよ。封建主義より更にたちが悪いのは、権力を振り回す人間が権力を振り回していることに無自覚なまま、たんたんと職務を遂行してまうことである。


■でもよい。カラカラに干上がった表面の裏側で「濡れる時代」がやってきているのだから。