深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2006-07-01

■目黒通りの清水にあるダンゴ屋は、おばあちゃんが3人ぐらいでやってる。普通の甘辛ダンゴと粒あんダンゴの他に、ズンダやクルミやゴマやサクラなどの風味あるダンゴを作ってる。タイ焼きも美味い。昔は、おばあちゃんがやってる店って多かった。なぜか、長いことやってる店が多かった。新宿には有名な五十鈴という飲み屋があって、朝までやってるので始発に乗り遅れた連中が、おばちゃんの握った馬鹿でかいおにぎりをほおばっていた。もう、ない。


■今日、そこで、ダンゴを買った。甘辛と粒あんと、ズンダの3本。1本100円だが、甘辛だけ90円なので290円のはずだが、おばちゃんは300円だ、と言う。え?と思った瞬間、おばちゃんは、「ああ、この福引き、300円で1本だから引けるよ」と言った。ああ、まぁいいか、と思いながら、福引きを引こうとしたら「あんた、当たるよ、そんな感じがするんだ」と言った。三角クジを破いてみると「当たり」だった。「ほおら」と、おばちゃんは誇らしげな顔して、賞品のテッシュペーパー一箱をくれた。うーむ「10円で我慢して、ティッシュペーパー一箱と思えばいいか」「もしはずれたら、290円だろって言ったら、おばちゃんどんな顔するんだろうな」とか、瞬間めまぐるしい想像力が走ったが、ありがたく、ティッシュペーパーをもらって帰った。ダンゴはおいしかった。