深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2006-08-08

亀田興毅のパッシングは、きっと、日本人が「インチキ」に対して、ものすごくナーバスになっている精神状況からきた集団ヒステリーだと思う。世の中はインチキすることがビジネスだと思っている経営者や、異性を手に入れるためならどんなダマシでもやるラブゲームや、国家そのものが「合法的な詐欺」をやるようなご時世だ。だから、亀田の判定に対して、TBSのインチキを感じ取った人が爆発したのだろう。


●これが亀田親子のように、一貫した人生の方法論と言葉を持っていないような人間だったら、集団ヒステリーに押しつぶされてしまっただろう。亀田父とヤクミツルの対決は、いかに評論家とかコメンテーターとかいうヤカラが、存在感のない言葉しか持っていないかということを暴露した。「ボクシングは死んだ」などと、ミーハーな意見を言っていた評論家もいたなぁ。


●筋を通した生き方をする者を「筋者」という。いわゆる「スジガネーゼ」である(笑)。その場限りの雰囲気で言葉をあやつったり、もてあそんだりする口舌のヤカラには、芸人以上の価値はない。


●ボクシングのインチキに怒るよりも、もっと怒らなくてはいけない、本質的なインチキがあるだろうに。