深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2005-05-04

  • 僕が白日日記を書き始めたのは80年代の後半。最初はパソコン通信(BBS)だった。その前から、「100文字レビュー」とか「ユニットインフォメーシュン」みたいな企画を考えていたから、ポンプをはじめた時から同じことを考えていた。そういうば、ポンプでは「1週間の日記」というコーナーがあって、これは今のブログだな。それと「ああ缶違い」という人気コーナーもあったが、これは「言いまつがい」か(笑)。
  • 学生の時に、白土三平影丸に感動して、「人間における微分積分」という発想を得た。自分をいくつもの可能性に微分していって、それを他人を含めた別の自分に積分しながら再構築するという発想だ。この思いは、10代の僕を熱中させた。他人とは自分の可能性の一つだ、と学生の頃の日記に書いてある。
  • 70年代に書き続けていたロッキングオンの原稿は、白日日記のように、短いセンテンスのつながりの文章で、僕は自分で自分自身の考える可能性を微分していって、データベースにしようと思っていた。そして、それは、誰もが使えるようなコピーレフトでリンクフリーのものにしようと思っていた。文章の中のあるフレーズだけ、他人が使えるように書いてあるのさ。
  • 現在、ピリオで配信しているのは、そういうユニットフレーズ。実際、インターネットで検索すると、いろんな人が使ってくれていて、嬉しい。
  • ああ、人生でやるべきことを10代のうちに見えてしまったということは、幸福なのかどうなのか(笑)まぁ、そのまま進むしかないわけだが。