深呼吸する言葉

言葉の力

白日日記

metakit2006-06-14

◆コンテンツワークスのセミナー終了。神楽坂の出版クラブ。前に来たのは誰の出版パーティだったけ。出版クラブは下中弥三郎さんが作ったんだろう。僕らの爺さんの時代には、各業界にそういうキーマンがいたのだと思う。今もいるけど、キーマンは金儲けのキーマンになってしまって、せこいね。

◆講演はライブである。僕は、いくつかのオリジナルソングを持っていて、会場の雰囲気に合わせて、曲目を選択して演奏する。最近は、ほとんど外すことはない。講演やトークライブをはじめた頃は、外しっぱなしだった。ここ数ヶ月でWinkというメガネチェーンの店長研修、アオキオフィスサービスという印刷屋さんの幹部研修、昨日の出版業界向けセミナーとやった。講演というのは、本を出すとすぐにセミナー屋さんとかから連絡が来るんだけど、はっきり言って、セミナー屋さんはレベル低い。本の権威にすがってるだけで、自分の目で見た中身で講師を選ぼうとする人は少ない。広告代理店がらみで、企業の社内研修セミナーというのも、たくさんやってきたが、これは、代理店の友人との個人的関係でやることが多いので、まぁ、コネだな。セミナー講師というのは、音楽シーンと同じで、インディーズ層からディナーショーやれる人まで、幅広くいないと面白くないはずなのだが、なんかそうなってはいないね。「オンブック」は「オントーク」までやらなければあかんかな。

◆僕は一応、物書きなんだけど、原稿依頼というのは、すっかりなくなった。既存メディアからは、忘れ去られた存在なのか(笑)いろんな現場のことについては、まだ、かなり見えてるつもりだが、僕に原稿を依頼しようとする編集者なんかいないんだな。これはすねてるわけではなくて、どうも、僕だけではなさそうだ。PR誌などのインタビューは時々あるので、たぶん、雑誌の作り方が原稿依頼よりもインタビュー形式にシフトしたのだろう。それの方が、確実に編集側の意図の原稿を作れるし、原稿依頼よりもインタビュー謝礼ですませた方がギャラが安くすむというのもあるのだろう。まぁ、僕が雑誌をやっても、そうなるだろうな、今は。原稿を書く場はインターネットにいくらでも用意されているから問題はないのだが、やはり緊張感のあるステージで書くというのも、それなりの楽しみだったりするけどね。